Weather Report Domino Theory

前回の続き。別に年代順に並べているわけではありません。前作を聴くと自然にここへ辿り着くので仕方がないのです。

メンバーは前作と同じで、ゲストがマントラに変わって Carl Anderson を起用している点が異なりますが、何といっても本作の目玉は 2.Db Waltz です。これぞまさに Weather Report しか実現し得ない強力なナンバーで、Omar Hakim と Victor Bailey のリズム隊が前作に続いて信じられないド迫力のビートを繰り出す様はバンド史上最強と言えるかもしれません。新生メンバー以降のアルバムは一般的に評価が低く、本作も同様に駄作扱いする「うるさ型」が多いですが、そんなことはどうだって良いことだし、クソくらえですし、この魅力的な Waltz 一曲とっても聴くに値すると思います。

要注意は 5. で、Miroslav Vitous や Eric Gravatt らがいた初期の頃のサウンドを彷彿とさせるナンバーとなっており、この曲も含めてやはりサッと聴きで判断できない手強いアルバム構成になっています。
Miles Davis 同様、メインの作品群が Columbia からのリリースのため、Sonyの参加しない日本の iTunes においては入手できません。

Josef Zawinul: Keyboards and synthesizers
Wayne Shorter: Saxophones
Omar Hakim: Drums
Victor Bailey: Bass
José Rossy: Percussion
Carl Anderson: Vocals (on “Can It Be Done” only)

1.Can It Be Done 4:02
2.Db Waltz 11:14
3.Peasant 8:20
4.Predator 5:22
5.Blue Sound – Note 3 6:53
6.Swamp Cabbage 5:24
7.Domino Theory 6:13

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