「Morning Dance」で知られる Spyro Gyra のアルバムの中で個人的に最も思い出深いのがこれです。もちろん好みの問題なのであしからず。
私はかつて New Orleans を訪れる機会が多かったせいか、7.Mardi Gras という曲を聴くたびにこの地を思い出します。Mardi Gras(マルディ グラ)とは、カトリック教会における謝肉祭の最終日という意味で、毎年2月から3月にかけてイースターの日がいつかで日程が変わるのですが、世界三大奇祭の一つともいわれるお祭りです。私も一度だけこの期間に滞在したことがあり、ホテルはどこも割増料金になるやら、通りという通りは人で溢れるやらで大変な騒ぎになります。宗教的な背景があるお祭りとはいえ、日本などでは意外に知られていないようです。この喧噪やワクワク感を表現したものなのかは不明ですが、私には楽曲が現地のイメージに重なって、なんとなく思い出の曲なのです。
開局当時のFM横浜のニュースか天気予報のバックに流れていた曲というと覚えている人もいるかもしれません。さて、Spyro Gyra というバンドはデビューから35年以上、現在でも活動する代表的な fusion バンドですが、メンバーも頻繁に交代するため一体どんな活動の仕方をしてるのか? と思われる向きもあるようです。実は、Jay Beckenstein という sax 奏者が Spyro Gyra そのもので、Jay Beckenstein Band と名乗ってもいいところをレコード会社のマーケティング上の理由から Spyro Gyra 名義で活動することになっているそうです。この人たちに言えることはまず、メチャクチャ演奏がうまい!ことでしょう。CDを聴いただけではピンと来ないのですが、ライブを観た人は例外なくそう思うはずです。私は New York の Blue Note で観たことがあります。この時のメンバーは本作とかなり違いますが、全員舌を巻くほどの演奏技術の持ち主でした。たぶんオーディションの水準は並大抵のレベルではないのでしょう。全体の曲調はセールスを意識したものなので、エグい世界が好みだと物足りない気がしますが、由緒正しいアメリカのバンドと言えるでしょう。スパイロジャイラ
の作品は20作以上に及びます。
1. Shakedown (4:22)
Jeremy Wall
2. Alternating Currents (4:28)
Jay Beckenstein
3. Taking The Plunge (4:48)
(For Jennifer) Jay Beckenstein
4. Binky’s Dream No. 6 (4:13)
All Members
5. PG (4:15)
Jay Beckenstein
6. Heartbeat (4:48)
Jeremy Wall
7. Mardi Gras (6:04)
Dave Samuels
8. I Believe In You (5:31)
Tom Schuman
9. Sunflurry (5:01)
Tom Schuman
Jay Beckenstein (Saxophones, Lyricon)
Tom Schuman (Keyboards)
Richie Morales (Drums)
Kim Stone (Bass)
Julio Fernandez (Guitar)
Dave Samuels (Vibes, Marimba)
Gerardo Velez (Percussion)
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