一応、レビューする前は昔の音源を引っ張り出してちゃんと聴き返してみることを心掛けています。ところが、「このところ、メインストリームがご無沙汰だからこの辺を・・・」などと探っているうちに、ジャンルの違うものが懐かしい思いに釣られて引っかかってしまいます。このアルバムも引っかかるべく取り上げてしまった一つでございます。
1977年、米Billboardで驚異的な31週連続1位を成し遂げたアルバムであり、全世界でおよそ1,700万枚を売り上げた作品です。70年代の全米チャートでは Billboard 200 に700週以上に渡ってチャートインしていた Pink Floyd の「The Dark Side of the Moon」のような化け物アルバムも存在しますが、私はリアルタイムでFM東京の「The World Music」(こちらはCashboxチャート)の小林克也さんが『This week’s No.1 ・・・Fleetwood Mac, Rumours!』と春先から秋まで毎週叫んでいたのを覚えています。とにかく、当時の人気は大変なものでした。このアルバムの中から4曲のシングルカットがそれぞれチャートで1位を独占し続けていたので、アルバム・シングルともに Fleedwood Mac 一色の年だった記憶があります。ヒットとは裏腹にバンドメンバー間の確執がピークだったとは到底思えません。
過去何度もカバーされた「Dreams」は今聴いても当時の感動が甦ってきます。Stevie Nicks の泣きそうな vocal にコーラスがかぶる部分は、カバー曲では超えられないオリジナルの圧倒的な価値でしょう。アルバム中に駄作が一つもない真の傑作というのは、ジャンルを問わずなかなかありませんが、この作品は数少ない例であり、人類の宝といっても過言ではないでしょう。ご存じない方は是非一度聴いてみて、70年代アーティストの音楽性の高さに触れて欲しいです。
Stevie Nicks (vo)
Lindsey Buckingham (g, vo)
Christine McVie (p, key, vo)
John McVie (b)
Mick Fleetwood (ds, per)
1.Second Hand News 2:43
2.Dreams 4:14
3.Never Going Back Again 2:02
4.Don’t Stop 3:11
5.Go Your Own Way 3:38
6.Songbird 3:20
7.The Chain 4:28
8.You Make Loving Fun 3:31
9.I Don’t Want To Know 3:11
10.Oh Daddy 3:54
11.Gold Dust Woman 4:51
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Fleetwood Macと聞くと、短大通ってた頃を想い出します。
授業の講義(美術系だが・・)でちらっと採り上げられたことがあり、
私もこの超ヒットしたアルバムではないのですが
Fleetwood MacのCDを聴いたことがあります。
なぜこのアルバムを聴かなかったかというと、売り切れてたから(Amazonなかったし)。
当時は90年くらいでしたが、70年代の曲(洋楽)がブームで、
私も中古レコード屋さんによく探しに行きましたっけ。
“Dreams”、オリジナル聴きました。いい曲です!
私の好きなアーティストのCAT POWERがカヴァーしたのも聴きました。
同名タイトルの曲で”All I Have To Do Is Dream”のカヴァーもあるので、
まぎらわしいのですが。
CAT POWERのカヴァー曲は、原曲と全く違うテイストになってて、
毎回面白いのです。
mewtsさん
私は「Dreams」を学生時代にリアルタイムで聴いて、なんていい曲だろう、と今に至るまで大切にしています。
Pops系のアンテナは弱いのですが、過去のカバーでアリだと思ったのはアイルランドの「The Corrs」のヤツくらいかなぁ。
でも、今日「CAT POWER」のをmewtsブログで初めて聴いて色々あることを知りました。
それにしても、この「噂」のレコーディング中、メンバーの絆がバラバラだったなんて想像できませんね。