John Coltrane and Johnny Hartman

これから不定期な雪や雨の日が到来し、「一雨毎(ひとあめごと)に春になり」という季節になってまいりました。仕事で忙しいのは変わらずとも、夜は暖かい家の中でリラックスしたいものです。

そんな夜のひとときにこれ以上無いと思う音楽が今日ご紹介するアルバムです。名盤なのでご存知の方も多いでしょう。John Coltrane 黄金期の Quartet としては、傑作の誉れ高い『A Love Supreme』の前年の録音(1963年)ですが、何とも穏やかなサウンドが聴く者の心を捉え、Hartman の珠玉の歌声に酔いしれることができる屈指の vocal アルバムでもあります。この頃の Coltrane 自体は、いわゆる「Sheets of sound」を体得せんと蕩々と続くインプヴィゼーション(即興)の世界を探求する表現者として、演奏の出来不出来の波に苦しむ時代でした。そんな姿を見ての判断なのか、あるいは単にコマーシャルな思惑なのかわかりませんが、producer の Bob Thiele が期待した通りの素晴らしい作品になったのでした。

Hartman の vocal には男女を問わず感銘を受けるでしょう。当時彼の公演の際は女性客がメロメロになったそうですが、男であってもぐっと来るセクシーな歌いっぷりは、後にも先にも全盛期の Frank Sinatra くらいしか対抗馬を思いつきません(今度ピックアップします)。本当のオトナのための楽曲として、個人的にはオトナの女性に是非聴いてもらいたい作品の一つです。ゆったりと食後酒でも飲みながら楽しんでいただけると良いかと・・・

John Coltrane (ts)
Johnny Hartman (vo)
Jimmy Garrison (b)
McCoy Tyner (p)
Elvin Jones (ds)

1.They Say It’s Wonderful 5:22
2.Dedicated To You 5:34
3.My One And Only Love 4:58
4.Lush Life 5:30
5.You are too beautiful 5:36
6.Autumn Serenade 4:22
7.Vilia 4:39(CD only)

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John Coltrane and Johnny Hartman - EP - ジョン・コルトレーン & Johnny Hartman

1件のコメント

  1. 私は特別ジャズファンではないんですがコルトレーンもよく聴きました。(名前をカタカナ表示しちゃうところからしてジャズファンぽくない)実家にはこのレコードありますよ。この人は「神」です。
    私はまったくお酒を飲めないし、家の中も全然ムードがないのでだめなんですが、レコードプレーヤーは2台あるから、たまにはまたゆっくり聴いてみたいです。

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