Jimmy Smith Midnight Special
オルガンはこれですね。Verve 時代のワイルドな迫力も当然大好きですが、どうせ Blues ばっかしだし音色がキレイな録音のほうが聴いてて気持ちいいですから。
1990年頃の移転前の青山 Blue Note。Trioで出演していた際に、当時の役得で最初のセット後の休憩中に楽屋を訪れることができました。guitarの Kenny Burrell はすごく気さくな人で、入り口で挨拶しながら少し話せたのですが、Smith だけは奥のテーブルから迷惑そうに「メシ喰ってンのになんの用だ」と言わんばかりの視線を投げかけていただいたのを覚えています(笑)。Burrell の肌がすごく白かったが印象的でした。
さて、Organ の第一人者であり 、Bass Pedal を操る左足は Miles Davis をして『世界で8番目の不思議』と言わしめた Jimmy Smith には数々の代表的な名盤がありますが、私は本作をおすすめとして選びます。
気心の知れた仲間で、ややリラックスムードでのセッションという趣きなんですが、どうしてどうしてグルーヴィなサウンドをたっぷり楽しめるところが他のアルバムとはひと味違います。1.の表題曲のように、ストイックな展開から徐々に盛り上がり、でも決してハジけない曲調とか、Burrell の guitar が絶妙なソロを聴かせる 3.、Count Basie でお馴染みの 5. の Smith らしいアレンジなど、どの楽曲も充分に Organ Jazz の魅力を楽しめる快作です。
Stanley Turrentine の Tenor Sax も出過ぎず、しっとりとだが切れよくドライブしてホントに気持ちよく聴くことができると思います。名作です。
Jimmy Smith(org)
Donald Bailey(ds)
Kenny Burrell(g)
Stanley Turrentine(ts)
1. Midnight Special 9:58
2. A Subtle One 7:45
3. Jumpin' The Blues 5:28
4. Why Was I Born? 6:36
5. One O'Clock Jump 6:59
Digital Remaster盤(Import)