仮想な現実

前回のエントリで触れた映像への関心の違いについてちょっと思ったことを。

namiさんのコメントを読んで、どうもネコだからとか関係なく人間と一緒で、好奇心や興味に対して真剣になっちゃう者もいるし、なかなか持続しない者もいるってことなんだと思います。

そして、ネコの場合そういう下地はやはり幼少期の育ちや周囲の環境に依るのかなあ、と思ったりします。ぼぎがノラだったからとかではなく、多感な時期にどのくらい異質なモノと接していたか、ではないかと。

モモコもハナも生まれてからほとんど不自由のない環境にいて、性格の違いはあるにせよ、与えられた条件の中で過ごす時間の大半は同じような風景と変わらない人たちに囲まれてきました。
一方、ぼぎは出会ったネコや人間の数もさることながら、気持ちの安定しない場所や見たことのない景色に身を置くという経験をいくつもしたことでしょう。もしかするとペットショップのケージに入っている子たちにも血統に関係なく似たような現実があるかもしれません。

もはや動物の映像が好き、というより自分自身をその場に置いて対処の仕方を一生懸命考えているのではないでしょうか。モモコやハナにとっては映像をリアルに感じる必要がないため、興味も関心も持てないのだ、と考えると合点がいくのです。

彼らに直接聞くことができればその答えはわかるでしょうが、仮に質問できても教えてくれないかもしれませんね。

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4件のコメント

  1. うちの猫も、よく動物ものの番組が始まると、一番いい場所で真剣に見てますよ。
    でも、始まりから終わりまで見てるときと、飽きちゃうときとあります。興味のある動物が主役かどうかに、関係あるみたいですね。
    それに、ちょっと説明っぽい場面が続くと、集中力切れちゃいます(笑 
    今、ぼぎも「ワイルドライフ」見てるかな?
    きょうは、うちの猫はキツネ系だけ見て、行っちゃいました。
    で、夢中になっていて仮想と現実の区別がつかなくなるわけでもないのか、「終わりのテロップが流れてくると、「終わった終わった~」みたいにのびして、人間みたいな反応です(笑)
    うちのも元野良で、はじめはテレビの裏に探しにいくっていう行動もしてましたが、人間のいろんな機器に慣れるのと同時に、テレビの仮想現実(ってわかってるかは不明ですが)も楽しむようになったと思います。
    人と一緒になってしゃべろうとするし、なんだか私には、好奇心の強さで、人間の習性をがんがん吸収してるように思えます。
    好奇心が強くてがんこだからうるさいんですが(笑、猫嫌いだったうちの母をして、好奇心旺盛じゃなくなったら面白くないねと、言わしめました。
    でも、ぼぎと違って鏡はぜんぜん見ません。女の子なんですけどね…

  2. もるもっちさん
    >「終わりのテロップが流れてくると、「終わった終わった~」みたいにのびして、人間みたいな反応です(笑)
    これはありますね。
    やっぱり単純に映像を楽しんでるんですかね?
    なんかこう、観ている時に「対峙する」って感じでホントに没頭しているというか、夢中になってるように見えるんですけど、娯楽として捉えているのだとすればかなり知能的に進んだ感覚ですね。文明ネコ。
    昨夜も録り溜めしたイスタンブール編をずっと観ていました。ハナはいつも通り。とはいえ、ドラマやニュースをジッと観ているぼぎも記憶にありません。そういう研究ないのかな・・・

  3. なるほどー。そーか。
    たしかに真剣に観るネコ以外のネコたちも全くみないわけではなく
    認識はしてますからねー。
    ちらっと画面をみてふーんと納得して他へ、といった感じで。
    ぜひ思いを聞いてみたいですね。
    窓の外を飛んでる鳥は全員一致で見守るのですけどね。

  4. 追加です。
    ごめんなさい。書き忘れていました(汗)
    うちのテレビっ子、生まれてから少なくとも一年半は
    外暮らしをしていたのです。
    なので、あーそうなのかー。と思ったのです。
    すっかりCat’s-pawさんがそれを知っているつもりになっていました…。
    シツレイシマシタ。

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