毛繕いver.2.0

ご覧いただいたでしょうか、高い所での毛繕い。もっとスゴい時もあるんですが、毛繕いにも豪快さがあるなんて、はじめて知りました。そもそも、毛繕いが思うように行かなくてタワーに八つ当たりするなんていうネコは世界中でこのオトコだけでしょう。

別に短気だとかキレ易いとか、そういうのではないのです。スムーズに事が運ばないのがキライなんです、たぶん。ハナがムササビのように滑空したり、モモコがどしんと構えて動じなかったりするのを見て、「おれもああしたい」と思い、やってみるもののそれほど簡単ではない事実が歯がゆいんです。ネコに生まれてきたのが何かの間違いだったかもしれませんが、ほぼ毎日笑かしてもらえるコチラにとってはネコの姿をしてくれていて良かったと思っています。ご当人は至って真面目なのがミソではあります。

フツー、毛繕いをする時のネコは体勢を整えてからとか一連の流れの中でやるもんです。もちろん、何かに失敗した時にテレ隠しでやる場合もありますが、そういう時は腰の辺りとか舐める場所は決まっていて、手で顔を洗ったり胸ぐらを舐めたりはしないものです。なのに、タワーの上であんなヘンな姿勢で毛繕いをすればバランス崩して危ないことぐらい経験則で分かりそうです。それをタワーのせいにするなんて…

よく夜のデザート（牛乳プリンとか）を奥さんに止められているのにこっそりニャンズにあげたりすると、その場に現れた瞬間彼らが揃って顔を洗っているのを目撃されて途端にバレてしまうことが多く、「おいおい、空気読めよ」とツッコミたくなります。あれは意識してやっているものではなく、DNAに組み込まれたプログラムとして実行されているから仕方ないですけどね。ボギーの場合はアップグレードされた毛繕いといえばいいんでしょうか。