本日朝一でモモコを病院に連れて行ったら、すでにお一人の方がいらっしゃいました。
上品な面持ちの年配のご婦人で、先生の電話が終わるのを待っていたのでした。電話の相手に大きな声で「それで見つかったんですか? ダメぢゃないですか、ちゃんと見てないと!」などと先生は叫びます。私がケージに入れたモモコと待合スペースに入っていくと、電話が終わるのを待っているご婦人は離れたところから少し微笑みながら中のモモコを確かめて、
『幾つなんですか?』
とお聞きになるので、『10歳で、もうすぐ11歳です』と答えると、
『そう、ウチのは17歳なんです・・・』と。
しかし、診察室には動物の姿はありません。
『実はかなり重度の症状が出ていて、もう食べてくれないんですよ・・・』
そうなんだ。
『すがるような気持ちで、今日は家のものが別の病院へ連れて行ってて、でもこちらの先生にずっと診てもらってたのでムダだと思ったけど相談に来ちゃったの』
なんか分かるような気がする。そして、先代モモコの最期の話をしたら、
『そう、ホント切ないわよね』
この奥様は、ニャンコの余命が短いことを知っている。電話が終わった先生としばらくの間、『どんなことでもいいので、何か方法はありませんか?』と何度も聞いていましたが、先生は
『残念ですが、今の体力では手術はムリです。全身麻酔をしたらそれきり目を醒まさない可能性が高いですから』
やがて諦めたように『分かりました。もう一度状態を見て相談するかもしれません』と頭を下げ、
『お待たせしてごめんなさい』
と私に会釈をして帰っていきました。
17年も連れ添ったパートナーが日に日に苦しみを増しているのです。それに対して何もしてやれない虚しさ。先代モモコの時に自分も感じた同じ思いにこの人は居ても立ってもいられないのでしょう。
やっぱり今日連れてきて良かったと思いました。次の日曜の血液検査までよく観察して、早く全快するようモモコ共々頑張ろうと思いました。
なんとかできるものならなんとかしたいと思うのは
皆さん同じですね。
モモちゃん血液検査もなんともないといいですね。
でもそうなると何が原因なのか悩みますね…。
namiさん
namiさんもご経験おありではないかとお察しします。
憎まれ口を叩くワケでもなく、苦しくても人のせいにしたりしない、彼らほど私たちにとって尊い存在はあるでしょうか?
今日朝晩モモコはちゃんと食べました。
でも検査はしようと思います。
先日は偉そうな事を言ってごめんなさい!
辛い経験をなさっていたのですね。
私は自分の悲しみで心に余裕が無くなっていて、無神経な事を申してしまいました。反省しています。
ひろみ@48さん
全然気になさる必要はないです。先代の件は私たちにとって原罪のようなものです。
2005年に「Parent’s Room」のスタート直後のエントリにも書きましたが、想像以上のストレスをかけたのは人間であり、彼には申し訳ない気持ちしかありません。
むしろ、『大丈夫だろう』という素人考えに頼らないことは大切ですね。
はじめまして、
人間もそうですが年を重ねると命に関わることでなくてもいろいろな不調がでてきます。
我が家の愛猫は今年14歳になります。
年一度に血液検査をしていますが先日26歳の猫ちゃんが病院にいらしていました。
長生きの秘訣を聞くと、とにかく食事と水に気をつけて
好きなことをさせているということでした。
おっちゃん まだまだ若造です!
ankunさん
コメントありがとうございます。
そうですよね。まだまだ折り返し地点。
26歳、すごいです。ニャンコはもちろん飼い主さんもエライ!
ウチも見習って行きたいと思います。