夜になろうが早朝だろうがずっと凪(なぎ)の状態が続いていた東京にやっと風が… 涼風がキタ〜
と絶叫したくなるくらい久々の夜風を感じる今宵。なにやら温暖化が一気に進んでこのまま熱帯に分布しようかという勢いでしたが、秋の神がようやく長い眠りから目を覚ましてくれたようです。寝苦しいとかを通り越してほとんど生物への試練と化したこの夏、冬のように服を着込んだりカラダを動かしたりすれば何とかなるのと違い、黙ってジッとしていると死んでしまいかねないという猛烈な季節となりました。明らかに地球が怒ってるんだな、と感じます。ヒートアイランド、凄いですもん都内の室外機の熱とクルマの排気。
どうかと思ったニャンズの食欲は、かえって春までの調子よりも好調で、全員夏バテ知らずのタフさです。やっぱりネコは暑さ寒さの中でも自分の居場所を的確に選択できる特殊な才能を持っているんだと思いました。とはいえ、一番野生に近いボギーが冷房に馴染んだりするとは意外でしたが。まぁスペシャルな方ですので今後もどひゃ〜というエピソードをお届けできることでしょう。
私は上州生まれなのですが、上州というのは群馬県のことです。地図で見るとちょうど鶴が羽を広げて羽ばたいているように見えます。中でも南側にあたる首の部分は関東平野に属しているため、自然が豊かというわけでもなく、何にもないだだっ広いところで冬になると赤城山という連山を境に北側は雪が降り、南側は猛烈な風が吹く地域です。この辺の風のことをよく「からっかぜ」というようですが、漫画で公園に紙くずが舞う様子を思い出した方、大間違いです。私がモノ心ついた頃には近所の野良カブ(原付バイク)に乗ったおじさんが西風に向かっていき転倒するのを見ました。正しい認識を持ってもらうため例を挙げると(いずれも冬の様子)、
・街道筋に立っているノボリ(中古車屋さんとか)は24時間常に休みなくハタめいている→破れる
・冬の時期二階建て以上の家は夜、風のために大地震と同様の揺れを感じながら寝る
・真夜中に電力会社の高圧鉄塔が風で轟音を上げる(ゴォォォォ〜〜ン)
・真冬は風の影響で体感気温が5℃下がる(攻撃的な寒さ)
・庭の白樺の木が春になると幹の途中から東に傾いたままになっている
・余りにも風が強いので、このあたりの人は口をあまり開けずにしゃべる(もごもご)
・風力発電を試したが、余りに風が強く風車の羽が折れた
最後は聞いた話ですが、あり得なくもないです。この地域の人たちは例外なく風がキライです。なにしろ「風が吹けば桶屋が儲かる」という話の理屈は分かっても今吹いている風に対しての無力な自分にはどうすることもできないのです。冬の間の風の影響は甚大で、かつてのシベリアにおける鉄道敷設には及びませんが、人間の作業効率を著しく下げてしまいます。従って、このエリアで野外作業に従事する若者はどんどん都会に出て行ってしまうという現象が続いています。
私は今でも冬期に実家に帰る時は一瞬躊躇することがあります。北国を故郷に持つ方にとっては笑ってしまう話かもしれませんが、あの風だけは慣れることはないです。
でも今は少しだけ吹く風に感謝の気持ちを持つという支離滅裂な自分がいます。身勝手ですが、風を思うとこんなことを思い出してしまいます。
初めてコメントさせていただきます。
いつも拝見していましたが、Cat’s-pawさんが群馬出身だとは知りませんでした。
既出でしたらすみません。
私は栃木県南西部在住ですが、赤城おろしの威力は痛感してます。
雷も多いですしね。
あいるーさん
コメントありがとうございます。
取り立てて自慢にもならない故郷ですが、ご同意いただけて救われます。
そういえば、先日の「秘密のケンミンショー」で転勤先の上司役の人の上州弁にハラを抱えて笑いました。「ほ〜んな遠くから来たんかい」
今年は特に雷が凄かったようですね。私の経験では、夏は毎日雷が鳴るもんだというのが常識でした。冬の風と夏の雷、どっちがイヤかと言われれば、迷わず冬の風です。
こんにちは。
そういえば日暮れも早まりましたね。この辺りはそよ吹く風は前からあったのですが、潮っぽくねっとりしていたのが最近は若干サラッと感じられます。
仕事の関係で群馬辺りは夏の雷雨のイメージが強烈でした。真冬の強風なんておそろしいです。寒いときの風はアクマですよね。群馬のニャンコ達は夏も冬も過酷なのですね…。
冬の風ではないのですが、社会人なりたての頃ビル風に吹き飛ばされて恐怖を感じました。
ちょうどいい風がいいですねぇ。
こんばんわ。
上州のお生まれなのですね!うちの弟が、大学時代に前橋と桐生に住んでいました。家族で一度だけ、行ったことがあります。最後の家族揃っての旅行になったので、いまでも「群馬」と聞いたら、なんともいえない郷愁を感じます。
「鶴舞う形の群馬県」って言いますよね?上毛かるたでしたよね?たしか。
なんだか嬉しい気持ちになりました。
namiさん
ビル風も凄まじい時がありますよね。けど、あそこの冬場に吹く風は例えるなら「風洞実験」ルームのように西から一直線で吹き続けます。歯を食いしばっても自転車では進めないような風がずっと続きます。おまけに冷たいので鼻や耳が取れそうになります。思い出すだけでもおぞましいです。
ラミーさん
何だかこちょばゆいです。
前橋と桐生ということは、某国立大学ですか? 立派な弟さんですね。
よく群馬県民は上毛かるたをそらでスラスラ言えるみたいなことを真面目に報道されますが、それはウソです。
こんにちは。
かかあ天下と空っ風、ですね。
私の大学の先輩、何人か上州出身者がいましたが、みんな(完ぺきではないですが)上毛かるたを唱えていましたよー(笑)
hirokoさん
確かに、分かりやすい語呂合わせなので出だしを言われれば自然に出てくるものが多いとはいえ、先輩方は素晴らしい上州人ですね。
赤城山の山頂に雲がかかっているとすごい風の前兆だったりするんですが、むしろそういう生活に役立つ情報がかるたになってたら良かったのにと思いました。
はじめまして。
ボギーさんの弟分、玉三郎(クローゼ)の家族、appiと申します。
ご挨拶が大変遅くなりました!
群馬ご出身とのこと。
オットの両親が群馬出身で、ときどきお墓参りなどで群馬に行きます。
私はつくばに住んでいたことがあり、
筑波おろしが強烈でした。雷も。
群馬と似ているなーと、なつかしく記事を拝見しました。
少し前の記事で、
ボギーさんも開口呼吸をするとのこと。
たまも、ときどきします。
おもちゃで大興奮した時なので、大丈夫かとはおもいましたが、
先代猫が心筋症と診断されたときに、
開口呼吸するようになったら残り時間はわずか
と言われていたので、
やはり心配で獣医さんふたりに診ていただきました。
結果、暑さのせい、心臓は大丈夫とのこと。
それでも、心配症なので、気になっていたのですが、
ボギーさんも一緒とは。
やっぱり、暑いからなんですねー。
ボギーさんも一緒ね! と嬉しくなりました。
はじめましてなのに、長々失礼しました。
今後とも、よろしくお願いいたします!
appiさん、はじめまして。
いつも「かめと小梅とたま」拝見してますよ。ウチよりもずっと前からブログを公開されている先輩に対してこちらこそ恐縮です。
群馬県、意外と関係者多いですね。
筑波おろしも有名ですよね。もう一つ、秩父おろしで関東の三大おろしでしたか。どれも自慢できるようなものとは思えませんが(笑)。
ボギーは以前言いましたが、冷房を好んだりするのも含めてガマンが足らないというか、大袈裟な気がします。しかし、スペシャルさ満点なネコなので、我が家でのオレ様ぶりとか、佇まいから察するにやはりヨーダのように何百年も生き続けるフォースなのかもしれません。その兄弟である「たまちゃん」も例外ではないかのかも。
これからも宜しくお願いいたします。
私も『からっ風』出身です。夏は猛暑で、冬は風でひたすら寒い!良い所がないようで、温泉が一杯あるのと、満天の星が綺麗でした。あっそういえば野良猫を5匹程拾って、桑畑を思い切り走り回っていた猫達を思い出します。田舎なので、野良猫がいても、必ず育ててくれる優しい田舎でした。