フィロソファー

ボギーが取り憑かれたようにブチいぬタローをフミフミしています。朝食の後どころか、一日中ヒマさえあればやってます。人がそばにいても関係なく、ひたすら熱心に、恍惚の表情を浮かべながらタローの片足を咥えて胴体をフミフミフミフミ…

シロクマの時と比べても、成長した分さらに力強く体を震わせている姿は見ていると何とも言えず、とても憐れに写るのですが、十数分くらいかけてやり終えるとトコトコこちらに寄ってきていつものように傍らでくつろぐのです。ボギー自身は私たちに何かを訴えているというより、タローと遊んでいるというのでしょうか、なぜなら人が居ても居なくても、モモコやハナがそばにいてもやっているのです。ここ二週間くらいのことなので、それまで半年以上は見たこともなかったことなのです。相変わらず夜になれば人のベッドに入ってきて真ん中で寝ているし、昼間も時折モモコと一緒に寝ていることも増えました。

基本的にモモハナはのほほんとしているように見えます。毎日をゆっくり過ごして美味しいゴハンを食べられたらそれでいい、そう見えます。ボギーは、もっと生きることに対して濃密な何かを求めているというか、決して否定的なわけではなく自分の存在を確かめられるような、極めて哲学的な命題を抱えてしまったデカダンスにおける思想家の苦悩のような、他からは窺い知れない心を持っているのでは、というくらい思いや発想が読めないネコです。こんな風に感じるネコは初めてだし、やっぱり人の想像を超えるものを持った特別なネコなんだと思わざるを得ません。

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