オンライン映画配信雑感

iTunes Store で映画の配信がいよいよ始まりました。オープン時はまだ1,000本程度の品揃えしかありませんが、これから充実していくことでしょう。TV番組はまだですが、どうせバラエティ中心になるんなら後回しで全然いいです。

とりあえず試しに「Matrix Revolution」を購入してみました。1.7GBくらいですが、ウチの環境だと普段は2〜3分でダウンロードできるな、と思いきや、初日ということなのか回線がキツキツ状態のようで、約1時間かかりました。本作はHDではなく、SD品質で価格は 1,000円なり。レンタルだと30日以内に見る必要があり、こちらは 300円。一応5.1チャンネルです。品揃えが充分になれば残念ながらDVDレンタル店はお払い箱になってしまう可能性があります。ましてや現品販売は大打撃でしょう。iPhoneに転送した状態で観ても視聴にほとんど問題はありません。

ところで、新聞購読を止めた話をしましたが今や新聞というメディアの役割は、
1.ITに馴染みのない人たちのため
2.新聞社の情報でないと信用できない人たちのため

以外に、
3.一人暮らし世帯の安否を判断するため

と言われています。つまり、お年寄り一人暮らしなどで郵便受けに新聞が溜まっていたら何か異常がある、と判断しなければならない、というのです。

新聞の例と比べられないですが、映画もDVDを家で寛いで観るのは楽ちんとはいえ、映画館で観るからこそ味わえる感動もあり、すべてがPCやテレビの前で済んでしまうかというとそんなことはないでしょう。日経新聞のように電車内でタテに折って読んでもらうのを想定して面付けしているものだってあるし、携帯やiPhoneで文字の細かい記事を読むより、あっちを読んだりこっちに戻ったりが直感的にできる紙媒体の方が情報を頭に入れやすいかもしれません。

しかし、直接消費者に届く方法が変わってきているのは時代の流れとして仕方がないんだと思います。おそらく紙による印刷物は簡単には無くならないはずだし、欧文と違って日本語というのは電子書籍にするには組版のルールが複雑すぎて、美しいレイアウトを実現することが難しいため、まだ紙媒体を諦める訳にはいかないでしょう。広告デザインの業界に関わっているとそう感じます。ただ、いずれにせよテクノロジーの進化は止まることはないので、やがて主流はデジタルの世界に置き換わっていくのは間違いありません。なにしろ、ウチにいるネコを主役に映画の予告編を簡単に作って誰にでも観てもらえる時代なんですから。

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