重なる不祥事

ハナぼぎが食べているのに、自分だけ何もない・・・ モモコにとっては納得のいかないことでしょう。それも最近では二度目ですし、直後はさすがに「なんでワシだけないんや、はよメシ出してーな」と今朝も人の後を鳴きながら付いて回ってましたが、私が服を着替え始めたら血相を変えてコタツに潜り込みました。察したんですね。「エライこっちゃ、ヤバイ!」

ケージに入れる時にいつもより抵抗しました。イヤなのはわかるし、気の毒だと思いましたが予約しているので仕方ありません。病院に着くと先生が待ってました。お一人でやられているので血液採取の時は飼い主が手伝わなくてはいけません。

『腕を内側から外側に向けるように、そうそう でも握ってはダメですよ』

『モモちゃん、ちょっと痛いけどガマンするんだよ』

採取して注射器が刺さったまま、アルコール綿を当て

『ここを一分間押さえててください 刺した上側を押さえないように』

先生が採取した血液をバキュテイナーに移している間、あの針が作った穴から血が漏れ出さないようにと、ちょっと強めに押さえていたら

『あっ、ダメですよ、あーあ』

静脈は手の先から心臓に向かって流れているのに、その途中の針穴よりも上側を押さえると血は行き場を失い、皮下に流れ出ます。すると皮膚の中が膨らんで内出血の状態になってしまうのです。
モモコはいつにも増して震えているし明らかに痛がっています。

『痛かったねぇ、ももちゃん』

と、先生はさすってあげてますが、こちらは責任重大でうろたえました。

『だ、大丈夫でしょうか?』

『上を押さえないで、と言ったでしょう 腫れが引くまで何日もかかりますよ』

『えぇ〜〜 マジっすか!』

よく考えると素人に任せる先生も先生だけど、引き受けた私の責任は重い。
泣き叫ばないモモコこそオトナである。

終わった後、飛んで家に帰りゴハンをあげたら怒濤の勢いで食べます。
事情も知らず、取り囲んで喉を鳴らしながら見ているハナぼぎを制止しつつ、

『おっちゃんは大変だったんだぞ! 大人しくしなさい!』

と彼らには全く理解できない小言を放っているのでした。
「おっちゃん、ゴメンなさい」

検査結果は短時間で出るそうですが、休診日なのにこのためだけに日曜の午前中を開けてもらったため、明日以降聞きに行くことにしました。一応、今は腕の腫れはほとんど治まっています。トホホ・・・

12件のコメント

  1. 疾患等で拘束しなくてはならない状態って、
    猫・飼い主共々辛いですよね。
    おっちゃんの結果が良好でありますように・・・。

  2. おっちゃん、早く元気になってください。
    血液検査結果が良好でありますように祈ります。

  3. カツオさん
    ありがとうございます。
    検査で問題がなければ、後は食べるものにもっと気をつけてあげようと思います。食べる環境もそろそろ考えないといけませんね。

  4. うちもキャリーを出した途端、ベッド下に逃走したため、マットレスをひっくり返して追い出し、なんとかキャリーに入れたと思ったら、中で抗議のおもらし。
    獣医さんには、随分慣れましたね、と言って頂きましたが、慣れたのは猫でなく獣医さんの方だと思います(かつては看護師さん3人がかり、今は1人)。
    猫は柔らかくて、押さえるのが難しいそうです。
    おっちゃん、早く元気になるといいですね。

  5. モモちゃん頑張ったねぇ~
    検査結果が良好なこと祈っています。
    食欲があることは、良いことモモちゃん正直者だもの~
    こちらの先生は、とても出来たいい先生ですよね(注射のご褒美)でも、素人で親には大変な補助作業ですもの~昔、私もオシッコされた経験ありますが、唯ひたすら謝りましたよ~
    モモちゃんのペース配分が大切かもですね・・・

  6. kaocinさん
    コメントありがとうございます。
    実は先代がそれの典型で、初めて連れて行った時が3歳くらいでの去勢手術だったのです。おまけに病院から戻ってみたら引っ越し先の新居だった、という暴挙をやってしまったのでした。
    モモコは家に戻っても、またケージが開いていると自分から入ったりするので、その部分の恐怖はないようですが。

  7. ムックのお母ちゃんさん
    色々とご経験されていることと思います。
    この先生は権威的なところが全くなく、動物の側から意見をおっしゃるのでよく理解できます。
    ただ、普段の診療では一人一人にたっぷり時間をかけて話すので、平日はすごい時間がかかります。なので休みの日なのに出てきて検査をしなくてはならないのです。でもいい先生に出会えて良かったです。

  8. 猫を病院に連れて行かなければならない時飼い主も切なくなりますよね。
    うちの2匹はそれこそ「人生の終わり」みたいな断末魔の叫び声をあげるので。
    さらに次女猫は呼吸まで荒くなってしまい
    却って体に良くないのでは、と思ってしまいます。
    おっちゃん、問題がないといいですね。

  9. 伽美さん
    ありがとうございます。
    ウチは比較的連れて行くのに苦労はない方ですが、診察台が肉球の汗であれだけ跡が付くのだから相当なストレスに違いありません。
    全員が腹っぺらしのおかげで、先生のササミに気を取られて少しマシですかね。

  10. ひー。
    モモちゃん災難。
    検査結果なんともないといいですね、心配。
    突然看護師さん役も大変でしたね。
    心中お察し致します。

  11. namiさん
    今、車で高尾から帰りました。凄まじい雪でした。ツルツル滑りながら甲州街道をひたすら走りました。
    閑話休題
    これから獣医学の基礎を勉強しようと思いました。少なくてもネコについては。

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