リクビダートル

リクビダートル(清掃人)を見つけて、再生した。現在はウクライナというきちんと主権を持った国になっていますが、旧ソビエト連邦の元では近隣のベラルーシをはじめモスクワの指揮下に置かれていたエリアです。

映像は時系列で進むため、起こりうる出来事が予想できてしまい、一緒に観ていた奥さんはやがてすすり泣き始めました。あー、津波の残酷な映像を散々見た上に、さらに居たたまれないほどの衝撃を受けてしまう結果になりました。これが事実です。ソ連時代の政府の所業であることは承知していますが、現在福島の原発にある免震重要棟に詰めている作業員の方々の環境とどこが違うのか、私には分かりません。

効率も良く、温暖化への影響も少なく、安定した電力を供給できるはずの原子力発電について、当事者意識のない我々がただ批判するだけでいいのでしょうか?

よかれと思い、佐藤福島県知事でさえ原発推進派だったことも事実なのです。町の整備や雇用、莫大な電力量に対してのマージンなど過疎化を避けられない地域に原発は多大な恩恵をもたらし、漁業を放棄してでも誘致に値する産業だったことを、傍観者である私たちはどう受け止め、今後どうしていかなければならないのか考えなくていいのでしょうか?

8件のコメント

  1. チェルノブイリ事故は子供ながらに怖くて衝撃的で、その手の本を何冊も読みました。今みたいにネットなんてなかったので…。
    「半減期」とか「キュリー」とかしか覚えてなかったです(笑)それも音だけで、意味なんて忘れてましたけど。大人になった今はもう少し深く理解に努め、ただ怖いだけで終わらせないようにしたいです。
    今も現場で作業されている方の心と身体の健康を祈るばかりです。

  2. namiさん
    冷戦期のような情報統制がない日本でも、こういう非常時は政府が都合の悪いことを隠してしまう可能性はあります。
    安定させることを最優先に、でも自分たちにとって良い着地点は何か、ということを政治家であれば当然考えるでしょうし、それと引き替えに隠される情報が後で取り返しのつかないものでないことを願うしかありません。

  3. 石原都知事は先頃福島県を訪問し、福島県産野菜の東京での流通に力を貸すと述べたというニュースが流れましたが、
    その後、原発について「東京には電力が必要。私は原発の推進者」という発言をしたけれど、そのニュースは東京のメディアは一切スルーしたと、福島の人達は怒っている、と
    福島出身の友人が、父親から聞いたと教えてくれました。
    政治家もそうですが、マスコミも大いに問題有りです。

  4. 伽美さん
    東京電力ほどの大スポンサーの影響力という意味ではメディアの対応は今更言うまでもないでしょうが、ほとんど「官」として存在しているために官僚による絶対的な定義を「政治家」という媒体を通して動かしているというのが実情でしょう。
    よく考えて見ていただきたいのですが、今回の原発事故の対応を政治主導だと思う人がいるでしょうか? 官僚は絶対に責任を負いません。自分たちの責任だと認めることは自身の死を意味します。霞ヶ関の人たちは全力を挙げて民主党のお人好しの先生方が今回の悲劇の責任をすべて背負うことになるように日夜頑張っているのです。
    現在、ほとんど逆ギレしそうな菅首相を見て、官僚は皆笑っていると思います。

  5. cat’s-pawさん、こんにちは。
    地震や原発の惨事が起きてから、被災されている方々とは比べ物にはなりませんが、報道を見聞きする度に心身ともに疲れてしまっています。
    チェルノブイリ事故の時は、当然隣国のポーランドにも放射能汚染の危機があったにも関わらず、事故本国同様に国民には何も知らされないまま生活していたそうです。
    (同居人曰く「ま、それでも今生きているから。」)
    共産時代は、国民が知りえる情報なんてほんの少し、それも事実かどうか疑わしい、何を信じたらいいのか分からない。国からの補償なんて何もない。
    いつの時代も犠牲になるのは、多くの一般市民なのですね。それの繰り返し。
    それでも、(多くの)人は前を向いて生きて行く。
    なんかいろいろ考えてしまいますね。

  6. くまさん、こんにちは。
    なるほど、ポ国もソ連の衛星国だったから知らずに被曝していた人もいるでしょうね。
    そちらの電力事情はどうですか? 日常や発電の・・・

  7. 『100000年後の安全』という映画が前倒し公開されます。
    使用済み核燃料処理施設のドキュメントです。
    10万年後、もし人類がいたとして、人類でなくとも、別の種が地球にいたとして、この核燃料の危険性を、伝えられるのかどうか。
    禁忌だけ残っても、見えない毒で死をもたらす危険物ではなく、宝物だと思うかもしれない。
    未来永劫、背負わなければならないものだと、そいういう危険物を扱っているのです。
    電力は重要です。
    しかし、電力だけを得たいがために、残すもののリスクが大きすぎる。

  8. ちなさん
    私は、原子力エネルギーという「パンドラの箱」を開けてしまった時点では『将来、科学が解決してくれるさ』という希望的想定が絶対にあったと思っています。見方を変えれば、「オゾン層の破壊」と根っこは一緒でしょう。宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルに向けて飛び立つ日は意外に早い時期になるかもしれません。

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