あの忌まわしい震災によって、今年は東日本各地の天候を毎日気にしていたからか、低めの気温に目が慣れてしまったようで東京も4月まで寒かった印象があります。とりわけ3月は例年よりもずっと気温が低かっただろうと、去年の気温と比べてみました。
3月(東京の気温)
2010年 10℃以上 24日間 15℃以上 7日間
2011年 10℃以上 23日間 15℃以上 7日間
4月(東京の気温)
2010年 15℃未満 12日間 20℃以上 7日間
2011年 15℃未満 2日間 20℃以上 9日間
(出典:Yahoo! 天気)
何てこたない、3月はほとんど変わらずだし、4月に至っては今年の方が全然暖かかったではないですか。
原発事故に伴う節電で暖房を控えたのも影響してると思いますが、考えてみれば今年くらいの感覚でかなりの節電が可能ならば、日本中で相当量の電力を節約できるかもと思いました。確かに事業所の節電で生産や物流に影響が出ましたが、暮らせないレベルではありません。被災地では今もインフラが復旧していないところが沢山あるので、私たちが感じる暑さ寒さは甘っちょろいという部分を差し引いても、日常いかに電気に依存していたか、あるいは無駄に消耗していたか、と思わずにはいられません。
電力事業も産業なので縮小していくべきだとは思いませんが、これを機会に成長する方向性について考え直したらどうか、と思うのです。消費するためのエネルギーを作り出すだけでなく、今まで進まなかった蓄電を効率的に行えるようにするための技術開発・投資を官民一体となってやっていくとか。規制緩和なんて言っても、おこなっていることはほとんど役所と同じなんだし、民間ヅラしなくていいので未来に役立つ組織を目指して欲しいです。