ハードディスク故障〜その顛末

久々に格闘してしまいました。

私のMac Proは内蔵HDが4つ搭載してあります。そのうち、起動ディスクに設定している500GBの1パーティションがどうも様子がおかしいのに気づいたのが数日前。もうひとつのパーティションにはiPhotoの写真を始め、大事なファイルも多数存在していました。
それ以外のHDは、主にその他のデータ用と代替起動ボリューム、Windows 7起動ボリューム、そして先日仕込み直した1TBのTime Machine用でした。

先日来、ウェブブラウザのスクロールの際にちょっと引っかかる感じがしたので、「あれ、メモリかな」と思っていた矢先でした。メモリは8GB搭載しています。しかし、どうも違うようです。
そこでTime Machineによる最新バックアップをしてから、代替起動ボリュームから起動し直してメンテナンスをしてみました。以前の職業柄、予兆を察したら速やかにメンテナンスをするのがクセですので、ディレクトリの修復やらアクセス権の修復を施し、起動し直したのですが一向に立ち上がってきません。何度か代替ボリュームから修復を試みましたが、物理的に障害があるようでした。

仕方がないので、Time Machineのデータではなく、障害ディスクを元にデータ復旧、というよりボリュームのクローンを作ることに決めました。できるだけ直近の姿に復元したいと思い、土曜日の夕方6時頃から復元を開始。結果的にこの判断が復旧を遅らせる原因となりました。

日曜の午前11頃、復元作業が終わる間際に『Input/Output Error』の表示が出ました。システムに必要なファイルの移行に失敗したようでした。確かに移行後のボリュームに作られたディレクトリ(フォルダ)にはカスタムアイコンが無く、起動しようとしてもカーネルパニック(Windowsでいえばブルースクリーン)になってしまいます。こうなったら、Time Machineから復元するしかありません。

Time MachineはMac OS Xに装備されている自動バックアップシステムのことで、指定したHD等のメディアに1時間ごとに勝手にバックアップする仕組みになっています。最初のバックアップでシステムも含めた複製を作成し、後は1時間ごと日付単位にファイルを保存していきます。一般的なバックアップソフトは差分を残して削除されたファイルは削っていきますが、Time Machineは時系列でファイルを残していくため、例えば1ヶ月前には残していたけど3日前に使わないので消去したファイルも、Time Machineに入って3日前以前に戻ればファイルが取り戻せるのです。

Time Machineに保存されたデータを元に復元を試みてみました。障害ディスクからの復元は動作が不安定だったために膨大な時間がかかりましたが、まともなHDからの復元なので2時間ほどで完了しました。
しかし、ボリューム内を見るとまたカスタムアイコンのないディレクトリばかり。試しに起動しても同じように「システムが見つからない」状況です。作業開始から約20時間も経っています。結局バックアップした中のシステム自体が破損していたようです。動作していた状況ではそこまでの不具合はなかったのに。後の祭り・・・

こうなったら最後の手段とばかりに、代替起動ボリュームに対して元のユーザアカウントごと必要なデータを移行し、代替側で運用するしかありません。新たに作るには手持ちのHDが足りません。
結局、移行アシスタントでTime Machineのデータを移行し、無事元の状態で起動することができました。

復元に失敗したHDを初期化してiPhotoのライブラリを移し、何とか移行作業を終えました。くれぐれも皆さんもお気をつけください。

『ハードディスクは必ず壊れる』

本当です。

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